それでも好きだった
でも紗月を見るとやっぱり様子がおかしい。
変にテンションを上げているように見える。
いつもの彼女じゃなかった。
それでも楽しそうに話す紗月。
私は見ていられなくなった。
「…何かあった?」
私がそう言うと紗月は肩をビクッとさせた。
「ど…して?」
隠せると思っていたのだろうか。
何年一緒に居ると思ってんの?
少しの変化でも気付く。
それは紗月も同じだと思う。
だって私たちは親友なんだから…。
「いつもと様子が違う」
私がそう言えば、彼女は立ち上がりベッドの上に座った。