それでも好きだった
合格発表の日。
私が受けた高校は自宅に合格通知が届くようになっている。
予定では今日のはず。
少し緊張する。
ピンポーン
…来た!
玄関に向かいドアを開ける。
「郵便です!」
「ありがとうございます」
手紙を何通か受け取り、家の中に入っていく。
合格通知を探す。
…あった。
はさみを取りに行き、封筒を開ける。
これで私の運命が決まる。
大げさかもしれないけど、私はそう思ってならない。
そっと手紙を開く。
そこに書かれていたのは…“合格”と書かれた文字だった。