それでも好きだった
聡君が頭を撫でてくるとき、私は一番落ち着き安心できた。
聡君の手にたくさん救われた。
そしておばあちゃんや紗月にも…。
私は何て幸せなんだろう。
もう諦めない。
自分の気持ちに嘘はつかない。
いつかきっと私の気持ちを彼に…岡田君に伝えるんだ。
「ありがとう。私、頑張るから」
結果なんて分かっている。
でも伝えないでいつ伝えるの?
後悔だけは絶対にしたくない。
せめて気持ちだけでも伝えたい。
じゃないと諦めきれないから…。