それでも好きだった
私は回覧板を渡し、また来ますと言って帰る事にした。
元気そうでよかったな。
そう思いながら、おばあちゃん家に帰ろうとしたが少し散歩して帰ろうと思い、少し近所をブラブラしていた。
少し風も涼しくなってきた。
暑いよりかはマシだな。
夏休みが終われば、文化祭などたくさんの行事が待っている。
そう思うと、秋が恋しくなる。
そんなことを考えていたら、駅に着いてしまった。
どうやら癖でここまで来てしまったらしい。
何やってんだろうと思いながら、もと来た道を帰ろうと振り返った。
そこには…ずっと想っていた彼がいた。
「…華夜?」
なんでこういつも会うのは駅なんだろう。
そしてなんでこんな時間に彼がここにいるのだろうか。
でも、会いたかった。
彼と会うのはあの海の日以来。
今すぐにでも自分の気持ちが言いたい。