それでも好きだった











「そういえば今日、北山君と帰るんだった!また明日ね!」



そう言って帰っていく紗月。



一緒に帰ってるのは、聡君だった。




聡君は私のほうを見て笑った。





「またね。華夜ちゃん」

「うん」




二人の恋が始まるのはまた別の話。


















私はそんな二人を見送った。


みんなはどんどん帰っていく。





私は、教室で岡田君を待つ。



どうやら、誰かに呼ばれたらしく私は大人しく彼を待っていた。






外は綺麗な夕焼け。



日が早くなってきて、蝉の鳴き声も少なくなり、違う虫が鳴くようになり、秋を感じさせる季節になった。




















< 209 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop