それでも好きだった
駅に着き、この前よりかは早めに電車が来そうだ。
音楽を聴きながら、待つことにした。
明日ぐらいにはケータイでも買ってもらおう。
なぜだかお母さんが張り切っていたっけ。
きっと愛されてるんだろうな、私って。
恥ずかしい気もするけど、嬉しい。
絶対に言わないけどね。
ふと、肩を誰かに叩かれた。
イヤホンを外し、振り返った。
「…あ」
「よっ!久しぶり!」
これは夢だろうか。
もう会わないと思っていた彼が、いつのまにか好きになっていた彼がそこにいた。
「また会ったな!」
「ホントに…」
なんでここにいるんだろう。
また会えるなんて…。