それでも好きだった








「かわいいよ!」

「ありがとう!華夜は相変わらず大人っぽいね!」



相変わらずってなんだ?


大人っぽくはないんだけどなぁ。



どちらかと言えば、紗月のほうが大人っぽい可愛さがあると思う。



私はただの平々凡々だ。









「あ…遅刻する」

「嘘―!!急がなくちゃ!」





私たちは急いで学校に向かった。





電車の中では、買ってもらったばっかりのケータイを取り出して、二人でアドレスを交換した。












電車を降り、学校へ向かう。




学校の前にはたくさんの人が…。





「わぁーたくさんいるねぇ!」



本当にたくさんいる。



なんか同い年とは思えない人とか、個性的な人とか、なんかすごい。







「そうだ!クラス見なきゃ!」




紗月は私の手を引っ張ってクラス表のところまで連れて行った。












< 29 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop