それでも好きだった







たくさんの視線を感じる。


きっと紗月を見てるんだろう。


本当に可愛いし、モテるしね。




でも、みなさん。


紗月は彼氏持ちですよ。


残念でしたね。




そんなことを心で思っていた。








「華夜ー、クラス一緒だよ!B組だよ!」

「ホント!?」



また、紗月と同じなんだ。


すごく嬉しい。


紗月が隣にいないと変な感じだもんな。


私たちは喜び合った。








「でもね…翔と離れちゃって…」

「え?」

「言ってなかったけ?私の彼氏もここなんだ!」






聞いてませんよ、紗月さん。


それならそうと言ってほしかった。






「そうなんだ」



…ってことは、紗月の彼氏さん見れちゃうじゃん。


どんな人なんだろうか。











< 30 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop