それでも好きだった
「…制服、似合ってるじゃないかい」
ニコッと微笑んだおばあちゃんは、深く追求して来なかった。
おばあちゃんなりの優しさなんだ。
「…ありがとう!」
私も負けないくらい笑顔で言った。
おばあちゃんは私を抱きしめてくれた。
「何があったかは聞かないけど、華夜は華夜らしくしてなさい。おばあちゃんはいつでも、華夜の味方だからね」
そう言ってくれたおばあちゃんは温かかった。
いつでもそうだ。
おばあちゃんはすぐに私の異変に気づいては、こうやって温かく見守ってくれる。
そんなおばあちゃんだから私は好きなんだ。
「本当にありがとう!」
だから私も素直になれるんだ。
本当にいつも感謝してるんだよ。