それでも好きだった








今日はほとんどが各教科の先生とのコミュニケーションをとる時間だった。



どうでもいい私はHR同様、窓の外を見ていた。




ここからはグラウンドが一望できる。





早く体育がしたいなと思った。


授業は嫌いだが、体育はわりと好きなほう。


勉強ってなわけでもないしね。






ボーッとしていたらもう、昼食の時間になっていた。



かなりボーッとしていたらしい。








「華夜?大丈夫なの?」



毎時間の休み時間に声をかけてくれていたらしい紗月は何事かと思ったらしい。


悪いことをしたなと思った。





「大丈夫だよ」

「よかった!弁当、中庭で食べよう?」




弁当を両手で持った紗月は、早く行こうと言わんばかりに私の腕を引っ張っていた。



「はいはい、わかったから!」




私も弁当を持ち、紗月に引っ張られながらもついて行った。












< 50 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop