それでも好きだった
彼の親友
ある日の掃除の時間。
私の掃除場所は中庭で、落ち葉などを集めていた。
掃除はどちらかというと好きな方で、また掃除場所が気に入っている中庭ときたら、断然やる気が出る。
紗月は教室らしく、やる気しなーい!と叫んでいた。
ごみを集め、誰がごみ捨てに持って行くか、ジャンケンで決めることになった。
そして…負けてしまった私。
一人でゴミ捨てまで持って行くことに。
意外と重くて、腕が痛くなってきた。
他の人も手伝ってくれたらいいのに…と思いながらも地道に持っていく。
「…持とうか?」
そう言って声をかけてきたのは、いつかに見た岡田君の仲良しさんだった。