それでも好きだった
「…今度、クレープ奢るから…許して」
「え!本当に!?ん~しょうがないなぁ」
めちゃくちゃ嬉しそうな顔をしている紗月。
クレープで許してくれるなんて、相変わらず大好きだなぁ。
「んじゃ、私はここで」
そう言って帰ろうとした。
「送るよ!」
聡君が私の腕を引っ張って帰ろうとした。
「邪魔者は退散」
ボソッと言った聡君に頷く。
カップルはカップルで楽しんだほうがいい。
「またね」
「うん!また明日!」
私たちは二人を残して帰って行った。
「翔、これからどうする?どっか行く?」
「…俺たちも帰ろうぜ」
「えぇー!!」
こんな会話をしていたなんて知らないで…。