それでも好きだった
バスが目的地に到着し、みんなそれぞれ自由行動をする。
私と紗月も岡田君たちと合流して、動くことにした。
「最初は何に乗る?」
岡田君の腕を掴みながら言う紗月。
「何でもいいけど?」
紗月の質問に疑問系で答える岡田君。
「俺、ジェットコースターがいいなぁ!」
あれ!と指差す聡君。
どうやらテンションが高いのは紗月と聡君だけらしい。
岡田君はなんだか眠たそうだった。
私はと言うと元々ノリ気じゃなかったから、いつも通りの無だった。
聡君の案に賛成した紗月は、岡田君の腕を引っ張って連れて行く。
「俺らも行こう!」
聡君も私の腕を引っ張って連れて行こうとする。
されるがままの私。