それでも好きだった
相変わらず、紗月たちのテンションにはついていけない。
それでも、有無を言わない自分を褒めて欲しい。
さすがに疲れ果ててきた。
そんな中、紗月が突然、言い出した。
「やっぱり遊園地に来たんだから、お化け屋敷は行きたいよね!」
……どうしてくれようか。
ここに来て、お化け屋敷だ!?
目が回りそう。
でも、確か紗月はオバケとか苦手だったはずなんだけど…。
「紗月…あんた大丈夫なの?」
「まぁ…ね」
あきらか動揺してるじゃんか。
ホント、何を考えてるのやら…。
勝手にしてくれ。
「よし、行こう!」
張り切っている紗月。
本当は怖いはずなんだけどね。