それでも好きだった
辛い想い
聡君の告白の後はよく覚えていない。
家に帰った後、紗月からメールが来て、
《何かあったの?》
と書いてあった。
それだけ私は帰りのバスの中、上の空だったのかもしれない。
私は紗月に、
《大丈夫だよ》
とだけ送り、ベッドに倒れこんだ。
頭が痛い。
いろんな想いが駆け巡る。
紗月に対する嫉妬、聡君からの告白、彼に対する気持ち、自分の想い。
一気にたくさんのことを考えずぎる。
私の悪いクセなのかもしれない。
考えれば考えるほど、自分が嫌な女になる。