愛しいキミへ

「やっぱり、俺の事が嫌いか……」



自分で言ってて悲しくなる。

辛い………

俺は、男のくせに。

泣きそうになってる……



「何で……、そうやって決めつけるの？私の気持ち、全くわかってないっっ！」



分からねえよ。

分からねえから、こんなに悩んでるんだし……



「ばかｯｯ……、、」



え…？


俺の目の前で、椎凪が泣き崩れた。


ど、どうしたんだよ…


泣いてる意味が全く分かんねえ。


てか、分かんないことだらけだ。



「し、椎凪…？」


「隼人のばか…ｯｯ。隼人が、嫌いな…んじゃない…ｯｯ。」


「え？」


「ずっと……強がってたｯｯ。哀れに…ﾊｧｯｯ…思われ、るのが…辛いから…ｯｯ


でも…、強がってても…ｯｯ。やっぱり、恐い…、、


いつ、またぁ…襲われるかってｯｯ……恐くてっ恐くてったまらないのｯｯ……」



泣きながらで、途切れ途切れだけど。

伝わってきた。

椎凪の悲しみが…

少しずつ、少しずつ………

俺が、理解しようとしてなかっただけだった。


自分の不甲斐なさに、落ち込んで…

自己満足してただけだったんだ。