愛しいキミへ



「宜しく…」



コイツにもバレちまった。
どうしよ…俺…



「隼斗くん!お友達になってもいい??」


「え!?…い、いいよ。」



お友達…
女に言われた事がなかった。
まじ、こいつら変わり者。



「隼斗、遥、慎っ!そろそろ学校に行くよ?隼斗は学園長室に、もう一度行かなきゃいけないんだから。」



椎凪がドアの付近で、腕時計を見ながら言った。



俺らは寮を出て、校門に入ったところで捕まった。

誰にって??
キャーキャー言ってくる女達と、ワーワー騒いでる男達だよ。

この学園でも、逃れられなかったか。



誰、誰??
新しい子???
超、カッコよくない??



そんなんで寄ってくる。
…でも、前の学校とはちょっと違うみたいだぜ!!



「うるさーいっ!!どいてっ!!」



椎凪が大声で言った。
すると、だんだん俺らの前に道ができてきた。



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