愛しいキミへ
「お前、いるなら普通に言えよ…。マジでさっきの声、キモかったから~」
周りに聞こえないぐらいの、小さい声で椎凪に言った。
「何よ~!キャラ、バレるわよ??」
「うるせぇ。」
「それより、まだ気付かないの?」
「ん?何が??」
「前にもビックリする人がいるけど…」
前??
椎凪に言われて見てみると、見た事のある二人。
「慎っ!遥っ!」
俺の前にいた慎と椎凪の前にいる遥。
こいつらも同じクラスだったんだ。
何か固まってるんだな。
「よっ!!これからヨロシクー♪」
「ヨロシクー♪」
慎と遥が後ろを振り返って言った。
「全員一緒かよ…。」
「嫌だったのか??」
慎が言った時、八重が椎凪を呼んだ。