愛しいキミへ
★椎凪side
私、都城 椎凪
"やっちゃん"が教室に入ってきたら、うちのクラスに転校生がくるって言うの。
あっ!
やっちゃんは八重 隆(ヤエ タカシ)先生の事。
で、転校生というのは…やっぱり朝会った隼斗のこと。
隼斗はクラスに入ってきて、軽い挨拶をした。その後席に着いたんだけど、私の隣りだった。
全然気付いてないから、ちょっとからかってみようかな??って思って、甘ったるい声で話しかけた。
そしたら案の定イライラしてる!!
我慢しながら、挨拶してきた顔が面白かった。
それから、私が前にいた慎と遥の存在を教えてあげたの。またまた驚いちゃって。
―昼休み
授業を終えて、今は昼休み。
「屋上でお弁当食べない?」
授業終了のチャイムが鳴ると、遥が言った。
「いいねぇ♪さんせー!!」
慎が乗り気で立ち上がった。
「俺、弁当持ってない、、」
「購買で何か買ってくれば?パンとか…」
遥がお弁当を鞄から出しながら言う。
隼斗はダルそうに、マジ?と一言。
「購買とか生徒いっぱいじゃん。面倒い…」
「じゃあ、お昼抜きね?」
私の言葉に隼斗は、ヤダ!って。