愛しいキミへ

「じゃあ、行ってきなさい？」


「だーかーらー！い・や・だっ！！」


「わがまま…」


「何だと？？」


「わがままじゃん！！」


「わがままじゃねえよ！女に付け回されるのが嫌なんだっ！！」


「二人とも落ち着いて！！」



隼斗と私が言い合ってるのを、慎がなだめる。



「じゃあ、そこら辺の人パシっとけば？女に付け回されるって、自信たっぷりに言えるんでしょ？？隼斗の頼みなら、女の子達は喜んで聞いてくれるんじゃない？」



嫌味ったらしく言ってやった。
何かムカつたから？？



「あっ！そっか。椎凪良い考え♪」


「は？本当にやる気？？」


「やる、やる♪んーと、ね…」



隼斗はいきなりキョロキョロし始めた。
と、思ったら…
後ろにいた女の子に声を掛けた。



「ねー！名前何て言うの？？」


「わ、わ、わた、し、です…か？」


「慌てすぎだよ！！まっ、カワイイからいいけど♪」


「///////…前田 咲智…です////」



咲智が友達と話ている所に、隼斗が話しかけたからビックリしちゃってた。



「咲智ちゃんね？お願いしてもいいかな？？？」


「は、はい！！」