愛しいキミへ



「私と秀治の家が橘財閥と取引してるからよ??ビックリしたぁ~、全然気付かなかったよ!」


「取、引…??何でお前のとこと…」


「私は都城財閥の令嬢。こっちは佐伯財閥の御曹司。」


「嘘っ!!」


「嘘ついて、どうすんのよ!!」



椎凪が都城財閥令嬢…

佐伯が佐伯財閥の御曹司…

だと???


でも、最初に『都城』って名前聞いた時、聞き覚えがあった…

なるほどな!
そういう事か。



それから、この学園のことをいろいろ聞いたりした。



キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴った。



「昼休み終わっちゃったよ…。よしっ!行くか。」



慎が言うと、全員立ち上がった。
教室へと歩いていく。



「お前、クラスどこ??」


「さっきからお前、お前って…俺、お前って名前じゃないんだけど…」


「じゃあ、佐伯…」


「秀治って呼べよ!」


「秀治…クラスどこだよ!」


「よしっ!俺、1―E。」


「へー。じゃあな!」


「ああ、また寮で!」




< 26 / 114 >

この作品をシェア

pagetop