愛しいキミへ
「私と秀治の家が橘財閥と取引してるからよ??ビックリしたぁ~、全然気付かなかったよ!」
「取、引…??何でお前のとこと…」
「私は都城財閥の令嬢。こっちは佐伯財閥の御曹司。」
「嘘っ!!」
「嘘ついて、どうすんのよ!!」
椎凪が都城財閥令嬢…
佐伯が佐伯財閥の御曹司…
だと???
でも、最初に『都城』って名前聞いた時、聞き覚えがあった…
なるほどな!
そういう事か。
それから、この学園のことをいろいろ聞いたりした。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
「昼休み終わっちゃったよ…。よしっ!行くか。」
慎が言うと、全員立ち上がった。
教室へと歩いていく。
「お前、クラスどこ??」
「さっきからお前、お前って…俺、お前って名前じゃないんだけど…」
「じゃあ、佐伯…」
「秀治って呼べよ!」
「秀治…クラスどこだよ!」
「よしっ!俺、1―E。」
「へー。じゃあな!」
「ああ、また寮で!」