愛しいキミへ
天宮って男の顔を見た瞬間、あからさまに窓の方を向く椎凪。
「「「今日も素敵です♪」」」
「ありがとう♪」
それから天宮は、俺らのクラスを少し見てからどこかへ歩いていった。
椎凪はそれを確認すると、前を向いて何事もなかったかのように頬杖をついた。
「そろそろ、体育祭の時期かぁ。」
遥が言った。
体育祭か…
俺、何やろう。
「また凄いんだろうな…。楽しみぃ♪」
「だね、だね♪」
慎と遥は興奮ぎみ。
「てか、何で知ってんだよ。俺らは1年だろ??」