愛しいキミへ



「じゃあ、コス走に選ばれた2人は放課後、第三会議室へ行くように…。」


「「はーい。」」



ちょっとダルそうに、返事をした。


会議室、か。
顔合わせ??


今日は部活、でれないな。



「今日のHRを終わりにする。」



やっちゃんはそう言って、教室から出た。



「お前らコスプレ走にでるのが、そんなに嫌なのか?」


「「嫌だっ!!」」


「二人でハモって言うなよ!」


「だって、コス走が何するか分かってる??」


「えっ!知らない…」



知らないんだ。
見てる方はかなり楽しいけど、やってる方は…って考えると。

嫌だったんだけどな…



「何すんの??」


「いろんなコスプレ…」


「いや、それは分かるから。どんな事??」


「それは実際の体育祭を見な??」



私はテンションを落としながら、隼斗に言った。



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