愛しいキミへ
「コス走に選ばれる確率は、32分の2だったんだぞ??マジ有り得ない…」
やっぱり…
私の予感は的中。
「仕方ねえだろ?運が悪かった…」
そう言いながら、入ってきた男四人。
奥まで進んできた瞬間、全員の動きが止まった。
私達を見て……
「えっ……」
私達は机に頬杖をつきながら、彼らを見ていた。
思わず声をもらす男が一人。
そいつは私が予想していたヤツだった。
「な、何で…てめえらがいんだよ!!」
言葉につまりながら言ったそいつは、慌てて周りの男達に止められた。
何をって??
私達にそんな口聞いたから…
「秀治!!都城様と篠原様に何言ってんだよ!!」
「そうだぞ??秀治…。いくらお前でも知ってんだろ??この方達が、どれだけ有名かを……」
そう…
私の予感…
それは、ここにきたヤツが秀治だと言う事……