愛しいキミへ
「なんか入りたくなってきました。入っても良いですか??」
「ええ、大歓迎♪顧問には私から伝えとくわ。」
「あ、ありがとうございます。」
バスケ部かー
昔からスポーツは好きだったから、なんだっていいんだけど…
楽しいトコの方がいいからな。
部活見学をして、暗くなった頃に寮へ帰った。
椎凪と遥と慎と四人で寮へ。
先輩達とは別々。
学年ごとに寮の階がが違って、学年が上がるごとに上の階へ上がる。
1年ごとに部屋を入れ替える決まりらしい。
「昴先輩が風邪ひくなんて、本当に珍しいよね。」
帰る途中、遥が言った。
「昴先輩は無駄に元気で有名だったからねー。」
「なぁ、椎凪。その昴先輩って人、いつ会えっかな?」
「どうして??」
「だって、部長なんじゃねえの??話聞いてると、そんな感じなんだけど…」
「明日にはいるんじゃない?昴先輩ならすぐ治るっしょ♪」
「「うん、うん。」」
遥と慎は、椎凪の言葉に頷いた。