愛しいキミへ

★椎凪side




私は、教室から連れ出された。
裏切られた人に…


しばらく歩いて、体育館の中に連れてこられた。



「椎…朝、話したよな。俺の気持ち…」


「知らないよ、そんな話。」



私はマットの上に座った。



「俺は椎がいなくちゃ…ダメなんだ。」


「そんなの勝手すぎる……」


「別れてから、俺にとってどれだけ椎の存在が大きかったか分かった。」


「浮気した人に言われたくない。」


「浮気したのは、反省してる。でも、浮気相手の女とは全然続かなかった。椎と別れて3日もしないうちに、別れたよ。椎と別れて、イライラしてて…会えば喧嘩。だから、すぐに別れた。」


「そんな事言われたって、どうにもならない。」


「椎が許してくれるなら、やり直したい。」


「朝も言ったでしょ。もう無理よ…」



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