愛しいキミへ
「隼斗~~!!」
「俺の前で、他の男の名前呼ぶなんて。良い度胸してんじゃん。」
「やめてっ!ヤダ!!隼斗~~!!!」
「椎、ヤらせろよ…?」
「は?」
意味分かんない…
腕が…痛い…
放してよ……
渚…やり直せるなら…
どれだけ良いと…思ったか。
あの楽しかった…
渚と過ごした日々…
忘れられない……
だけど、
もう無理だよ…
戻れないよ…
ううん。
戻れないなんて…嘘…
戻りたくないだけ…。
あんなに苦しい思い、
もう、したくないから…
裏切りはもう、懲り懲りだから。
私は…完全に、
信じられなくなってる。
「助けてっ!!!隼斗ー!」
叫んだ瞬間、後ろにグイッと引き寄せられた。