愛しいキミへ
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新堂 恭
(シンドウ キョウ)
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恭からだ…。
「もしもし?」
恭は、俺の親友。
前の学校で、ずっと一緒につるんでた。
今までの俺を全て知ってる。
『おう!!久し振りぃ~♪』
「どうしたんだよ。急に…」
『久々に遊ぼうかなって、思ってさぁ♪どうよ、今日の放課後っ☆』
「ああ。いいけど、俺の高校、寮制だか……」
『ん?どうした??』
今、聞こえた声。
確かに…あいつの声…。
でも、何で恭の電話から聞こえる??
あいつ……まさか……
『おい…いきなり静かになるなよ。どうしたん??』
「お前さ…、今どこにいんの??」
『えっ!?』