愛しいキミへ



「椎凪はどこにいんだよ!!」


「知らねー」


「どこにいんだって、聞いてんだよっ!!」



天宮の胸ぐらを掴んで、叫んだ。



「早く行ってやんねーと、アイツ…ヤられちゃうかもよ?」


「くそっ!この野郎~!」



バコンッ!!!



天宮をもう一度殴った。



「隼斗…やめとけ。そいつの顔、悲惨になるぞ?」


「こんなヤツ、二度と人前に出れねえ顔にしてやる。」


「その前に、椎凪ちゃん?だっけ。その子、探した方が良いんじゃねえの?」


「だから、聞き出してんだろ??」


「なあ、もしかして…こん中にいんじゃね?そいつ、誰か来ないように見張ってるとか……」



天宮の胸ぐらを放し、俺と恭は体育館の中に急いで入った。






< 70 / 114 >

この作品をシェア

pagetop