愛しいキミへ
「椎凪はどこにいんだよ!!」
「知らねー」
「どこにいんだって、聞いてんだよっ!!」
天宮の胸ぐらを掴んで、叫んだ。
「早く行ってやんねーと、アイツ…ヤられちゃうかもよ?」
「くそっ!この野郎~!」
バコンッ!!!
天宮をもう一度殴った。
「隼斗…やめとけ。そいつの顔、悲惨になるぞ?」
「こんなヤツ、二度と人前に出れねえ顔にしてやる。」
「その前に、椎凪ちゃん?だっけ。その子、探した方が良いんじゃねえの?」
「だから、聞き出してんだろ??」
「なあ、もしかして…こん中にいんじゃね?そいつ、誰か来ないように見張ってるとか……」
天宮の胸ぐらを放し、俺と恭は体育館の中に急いで入った。