愛しいキミへ
「うっ……」
俺が目を覚ますと、真っ白い天井が目に入った。
どこだ、ココ。
俺、ベッドに寝てるのか…?
「あ…、隼斗?起きた?」
椎凪の声が聞こえる。
「しい、…な?」
「そうだよ?大丈夫?」
「大丈……、つぅ…」
起き上がろうとしたら、体中に激痛が走った。
そんな俺を見た椎凪が、慌てて駆け寄ってきた。
「ダメだよっ!まだ起き上がっちゃ…」
「俺、どうして…」
「ごめんね、隼斗。私のせいで…」
「え?」
椎凪がベッドの横に座り込んで、泣き出した。
「椎凪?」
「お前は椎凪ちゃんを助ける為に、男たちとやり合ってた。」
この声は…、恭?
何で、恭がいるんだ?
「はあ…、お前。頭ん中、整理できてないだろ。超パニクってる。」
「何で、お前がココにいんだよ?」
「仕方ねえな。頭っから説明してやるよ。」
恭の話によると…
俺は椎凪を助ける為にやり合った。
二対一になって、俺はボコボコ。
そのまま気を失った。
その後、恭が二人の相手をした。
でも途中で天宮が入ってきて、そいつらを連れて帰っていったらしい。
「お前らを呼んだのは、戦ってもらう為じゃない。」
とか言って…。