愛しいキミへ
「あの…、俺。邪魔?」
「ううん、邪魔なんかじゃないよ!」
「そう?でも、今日は帰るよ。隼斗も動けなさそうだし。また遊びに来るよ♪」
恭はニコッと笑って、部屋から出ていった。
「恭くんに、悪い事しちゃったかな?」
「恭の事は気にしなくて良いよ。…で、ココは俺の部屋じゃないよな。」
「うん、私の部屋。」
「え?何で……」
「隼斗の部屋の鍵が、ドコにあるか分かんなくて…。それで、私の部屋に…」
そうだったのか。
綺麗な部屋…。
家具とかは自分達で揃えるらしいから、椎凪のだよな。
女の子らしい部屋だし、清潔そうでお嬢様っぽいな。
って、このベッド…
椎凪のじゃんか!!
「椎凪。このベッド…、ごめん。」
慌ててベッドから降りようとした。
…けど、椎凪に止められた。
「駄目ー!隼斗はちゃんと寝ててよ。」
「でも、椎凪のベッドだろ?俺なんかが寝てたら、椎凪が寝れないだろ?」
「いいもん。私なんか寝れなくてもから、隼斗が寝て?お願い。」
そんな顔で頼まれたら…
でも、やっぱり迷惑だよな。