愛しいキミへ
学校に向かって歩いている途中、ずっとあの内容が気になっていた。
遥なら同じ部屋なんだから、椎凪の様子なんて見れるだろ。
女子にきゃーきゃー言われながら、廊下を歩く。
教室に入ると、慎と遥が目に入る。
早いなアイツら。
「え!?隼斗、お前来たの?」
「来ちゃ悪いかよ…」
慎が立ち上がって、俺に言ってきた。
あ…、昨日のメール聞いてみよ。
「慎。昨日のメール、何?」
「は?そのまんまの意味だけど。てか、その顔でよく来る気になったな。」
「まあ…、転んだっていう事で…」
「ふーん。まあ、お前がいいなら良いけど…」
慎がイスの背にもたれ掛かった。
そしたら。
突然遥が身を乗り出して、言ってきた。
「隼斗!もしかして、椎と一緒じゃなかったの??」
「え…?」