愛しいキミへ
―翌日―
「おはよ~♪」
「はよっ!」
クラスへ行くと、遥と慎が言ってきた。
「てか、慎。今日早くね?」
「まあな~♪」
慎が俺より早いなんて…
今朝、起きたら慎の姿はなかった。
まさかとは思ったけど、本当に先に来てるとはな…
―ドンッ!
えっ?何だ?
今、後ろから何かが…
「いったぁー…」
え?
この声って…
もしかして、、
そう思って、後ろを振り返った。
後ろにいたのは、椎凪だった。
学校、来たんだ。
良かったーと、ホッとしてる俺。
「な、何よ…」
あ、やべっ
見すぎた?
椎凪が不審そうに見てきた。
「いや、別に。」
「あ、そっ。てか、何でこんなとこで止まってんのよ!ぶつかっちゃったじゃん。」
「は?勝手に、そっちが…」
「え、私のせい?意味分かんないんだけど。」
朝っぱらから喧嘩をする俺と椎凪。
でも、言い合えて嬉しいってのが本心。