愛しいキミへ
「うわぁ~、キモっ」
「え…?」
今、何と…?
キモい、とか言ったよな。
「何、ニヤついてんの?キモー」
「ニ、ニヤついてねえよ!」
「ニヤついてたじゃん。変な妄想でもしてたんじゃないの?」
「してねえよ、バーカっ」
「隼人に、バカって言われたくないから。」
「なんでだよー!」
正直、キモいとか言われてショック…
めっちゃ、へこむ。
ニヤついてたとか。
俺は変態か、
「はぁ…、課題落としちゃったじゃん。」
「か、課題?」
床を見れば、いくつもの冊子が散らばっていた。
「何だ、これ…」
一つの冊子を拾い上げると、『数学』と書かれていた。
理解できない俺。
何でこんなのが、床に…
そういえば椎凪、落としたって言ってたっけ。