愛しいキミへ
「私に与えられた課題。」
「何で、課題出されてんの?」
「昨日、無断欠席したから。」
「え…、嘘っ」
マジかよ…
てことは、俺も?
「あー!椎、課題出されたんだ。」
後ろから、遥が走ってきた。
「そうだよ。遥、出しといてくれれば良かったのに…。」
「何をっ!?」
「欠席届け。」
「え~、?知らんよ、そんなの。」
椎凪の課題を拾いながら、遥が言った。
てか、一日休んだだけで量多くね?
「隼人、貸して。」
「ん?何を?」
「持ってるヤツ。」
持ってる…って。
ああ、これか。
「はい、」
「ありがと……」
渡したけど…
椎凪の様子、おかしくね?
まともに、俺の顔見てくんない。
何で?
嫌われてる?
「おーい、お前ら席に着け~」
やっちゃんが教室に入ってきて、ホームルームが始まった。