いつも好きでした。
「…これで俺の勝ち。」

小さく耳元で囁かれた言葉で我に返った私。


鼓動が…


加速する。

「勝ちって…?」

「さっきの男。」

「えっ?」

(ツカサの事?…だよね…)

「あいつは優夏と1回しかキスしなかったんだろ?

俺は今2回した。だから俺の勝ち。」

「ば…ばかじゃないの…?」

私の言葉は力が抜けていて、怒ってんのか

呆れてんのか分かんない感じになっちゃってた。

< 308 / 497 >

この作品をシェア

pagetop