いつも好きでした。
「サボったらダメですよ。」

「いいの。帰りたくなったの。」

「チクりますよ?」

「チクれば?」


はぁ〜…と深いため息をついた遊佐に

満面の笑顔を返した。

「仕方ない人ですね…」



学祭で、私服の人が多いから

遊佐のパーカーを羽織った私は

堂々と玄関から抜け出た。

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