いつも好きでした。
熱い私の手を取って

「大丈夫?」

心配そうに聞いた薫の

悲しそうな顔。


恥ずかしくて

視線を逸らした。


「こんなの…すぐに治るよ…」

「でも…こんなに手が熱い。」

「大丈夫だから…」

だから

そんな目で私を見ていないで…

まるで

捨てられた子猫みたいに…

小さくて弱い存在に見えて

私が病人なのに

守ってあげたくなっちゃう…

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