いつも好きでした。
薫が帰ったあとも

遊佐は少しだけ

機嫌が悪いみたいで…

「遊佐…?飲み物きらしちゃったから買ってくるね」

そう言って

靴を履いている私の腕を掴んで抱き寄せた。

「遊佐?どうしたの…?」

「薫を…追いかけて行くわけじゃないよね?」


遊佐の不安が

切ないくらい

伝わったよ。


ごめんね…

私のせいで不安にさせて。


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