見た目不良な清純派ロマンチスト君
素直なとこが…好き…
考えてみたらなんでみっくんなんかが
私のこと好きになってくれたのか
全く知らなかった
「美優…?」
私はいきなり腕を掴まれた
いい匂いがした思うと気付いたら
みっくんの胸の中にいた
左手もみっくんの右手の中
現状を理解できない
腕掴まれ…いい匂いで…
「ふぇ?」
思わず変な声が出る
抱き占められてるの?
ヤバい…ドキドキが聞えちゃう
「美優、美優は自分が思ってる以上に素敵な女の子だよ」
今私に聞えるのはみっくんの声と
自分の鼓動だけ
川の流れる音も
電車が走る音も
カラスの鳴声も
全部全部聞えなくなった
「俺は美優の全部が好き。美優は自分に自信持って大丈夫だから」