見た目不良な清純派ロマンチスト君
自信持っていい…?
みっくんを信じていいの?
「みっくん…」
嬉しくて思わず名前を呟いた
そして握られた左手で
みっくんの右手の指を握った
「美優、愛してるよ」
耳元で低い甘い声で囁かれた
とろけて死んじゃいそう…
あっでも私も伝えなきゃ
「私も、みっくん…愛してます」
私は日が沈むまでこのままだった
幸せで幸せで夢のようだった
それから家までもみっくんは
いつものように送ってくれた
自転車を押すみっくんの横で歩く
歩いているとふと左手に違和感を感じた
「あれ…」
見てみると左手の薬指に
全くつけた覚えのない指輪がついていた
「指…輪?」