人はそれを恋と呼ぶ


大体あたしと同じ位の年頃の子だろうか。


顔はよく見えないが、同じ中学の子達ではないようだ。と言っても、まさか高校生ではないだろうと思った。


「あ、あの子カッコイイねぇ。あの、少し茶髪の背の高い男の子。あんな彼氏なら欲しいなぁ」


「えー?舞は彼氏なんていらないっていつも言ってるじゃない」


「まぁね。年上か、大人っぽい子ならいいかなぁって。悪い?」


舞が笑ってそう言う間に、お客さんがレジに来てしまい、あたし達は話すのを中断して接客をした。

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