人はそれを恋と呼ぶ
「修兄ちゃん、いつ帰って来たの!?もうそんな時期なんだね」
「あぁ。遅いお盆休み。しばらくこっちにいるよ。やっぱり実家は落ち着くよなぁ」
修兄ちゃんは、ポチにお手をさせながら、嬉しそうに笑っている。
ポチも久しぶりにご主人様に会えて嬉しそう。
「何だよ、暗い顔してんじゃん。悩み事か?」
お隣りの修兄ちゃんは、小さい頃からあたしを可愛がってくれて、あたしは修兄ちゃんが好きだった。
出来れば、うちの貴兄ちゃんと取り替えたいと何度思った事か…。
修兄ちゃんの顔を見てると、ゆーちゃんを思い出して胸が苦しくなった。