人はそれを恋と呼ぶ


彼が隣の修兄ちゃんと話してる事に気づく。


そうだよね…。ポチがいなくなる事を知らなかったら、ゆーちゃんはまたポチに会いに来てしまう。


そうしたら、空っぽの犬小屋を見てポチの事を心配しただろうし、死んでしまったと思ったかも知れない。


誰かが教えてあげなきゃいけなかったんだ。


「ところで君、いくつ?今、何年生?名前は?」


「あ、中2です。名前は木下…木下優太っていいます」


「中2?でも北中じゃないだろ?見かけた事ないからさ」


「はい…隣町の江南中です。友達がこの辺に引っ越したんで、よくこっちに遊びに来てて」


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