人はそれを恋と呼ぶ
「お前さぁ、いい加減シスコン直した方がいいって…。付き合ってんだから、そういう事だってあるだろ?」
「だから、俺はシスコンじゃねぇって」
俺の名前は木下優太(キノシタ ユウタ)、18歳の大学1年。
俺の部屋でゴロゴロしてるのは、幼なじみの武内隼人(タケウチ ハヤト)。
「いーや。お前はおかしい。普通はそんなに干渉しないぞ」
「は?俺は至って普通だし!つーかお前なんでうちにいんの?いい加減帰れよ!」
「…八つ当たりだなー。お前、亜矢ねーちゃんが帰って来ないだけじゃなくて、なんかあっただろ?」
「……」
隼人は呆れたように笑う。
「また喧嘩したんだろ?由紀ちゃんと」
…その名前は今聞きたくねぇ。