人はそれを恋と呼ぶ
「今回はどの位、話してないの?」
「…4日」
喧嘩する理由はいつもどうでもいいような事ばかり。
その度に、アイツは俺と言葉を交わさなくなる。
「へぇ。今回はいつまでもつかなー?」
「うるせぇ。俺は何もしてないから。由紀の気が済むまで怒らせときゃいいだろ」
「…お前だってもう限界のくせに」
隼人はやれやれと言った感じで立ち上がる。
「帰るわ。まぁ、あんまりイライラすんなよ。
あ、亜矢ねーちゃんにはあんま干渉しないでおけよ!」