人はそれを恋と呼ぶ
由紀を…ずっと大切にしたいと思った。
彼女の携帯が転がっていて、俺はさっき陸が俺の耳元で言った台詞を思い出した。
そっと手を伸ばし、画面を開いて驚いた。
「……俺?」
中学の制服を着た俺。
『由紀の待受画面、見てみろ。由紀の気持ちがわかる』
俺をいつから好きだったんだ?由紀。
俺はジュースを取りに行った彼女を部屋で待ちながら微笑んだ。
ゆっくり聞かせてもらうよ。俺を好きな理由を。
由紀が俺に片想いしてた時間をひっくり返す位、
今は俺が彼女に夢中だ。
【優太編 END】