波紋
―..あなたの記憶は私をご存知?―

「..何!?」

不意に私の凍っていた水面が割れた。

波紋を起こし、描きかけられた絵に波が打つ。

痛みを感じる中、感情が奪われて行くのが分かる

「ッ...!」

私は会場を出て、ひと気のない路地へと走った。

―...ご存知の様ね―

「..出て来なさい...!」
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