夏詩
空
空は君の心みたいに
すぐに変わって
怒りっぽくて泣き虫で
単純で寂しがり屋で
空が晴れれば
君も笑って
空が雨なら
君も泣いて
空から雷が落ちれば
君も怒って
空から雪が降れば
君は一人だった
でも僕が現れて
君の隣にいるだけで
君は笑って空は晴れた
ある日僕がいなくなって
君の顔には大粒の雨が
そんなに泣かないで
僕は空になるから
雲ひとつない空になるから
君も笑って
君の心も雲ひとつない空に
いつまでも笑って