愛のため息
今日のデートに難色を示してるかと思ってたのは俺の勘違いだったみたいだ。





今の言葉がミイがどれだけ楽しみにしてくれてたのか俺に教えてくれてる。




そんなミイが愛おしくてたまらない。




外じゃなければ今すぐにでも抱きしめてたのに。





触れたい衝動を、理性を総動員させてこらえた。





そんな俺の苦労も知らずに、変わらず笑ってるミイ。





「ーっ。ここで立ち話もあれだからとりあえず移動しようか。店、すぐそこだから」





『うんっ』




笑いながら声を弾ませ返事をするミイが可愛くて、俺の心臓もドクンと大きく跳ねた。







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